現在、衰えを知らず全世界で猛威をふるい続ける新型コロナウイルス感染症。人々だけでなく、業界にも大きな影響を及ぼしています。業界によっては大きな打撃となり、勢いが落ちてしまった業界もあります。
また一方で、新型コロナウイルス感染症の影響を受けずに好調を維持している業界や、逆に新型コロナウイルス感染症が追い風となっている業界もあります。
今回は、今後も伸びていくと予想されている業界を紹介します。
IT業界
現在、生きていくうえでなくてはならないものとなっているIT技術。AIやAR、VR、5Gなど、次々と新しい技術が開発され、業界だけでなく、様々な分野の発展が進んでいます。
そんなIT業界は、新型コロナウイルス感染症の後押しもあって、現在急成長を遂げています。成長の流れは日本だけではありません。世界のトップ企業がIT企業となっているなど、世界中でIT化の波が広がっています。
その背景として、様々な業界や分野でのITを活用したいという需要が高まっています。様々な業界でITを取り入れることで、業界自体が発展を遂げ、さらなる便利なサービスの提供が叶います。
そんなIT業界ですが、現在深刻な人手不足に悩まされています。ITの技術は需要が高まっているにも関わらず、技術者が足りていないのは、非常に深刻な問題です。
EC業界
インターネットの普及が進むにつれて、EC市場は拡大しています。また、スマートフォンが普及したことも、EC市場が拡大した要因の一つとなっています。
EC業界の伸びは、技術の発展だけが要因ではありません。新型コロナウイルス感染症が追い風になった業界の一つでもあります。
新型コロナウイルス感染症の影響で、外出自粛が呼びかけられ、人々は外に出なくなりました。その影響で、お家で買い物ができるECサイトの需要が伸びたのです。
また、店を開けられない小売や飲食店なども、店舗で販売できない代わりにECサイトを開設し、販売を行っています。
物流業界
EC業界の伸びにより影響を受けたのが、物流業界です。インターネットで注文すればするほど、当然物流も増加します。
物流と言えばトラックの運転手をイメージしますが、倉庫での管理やピッキング、タグ付けなども全て物流です。読んで字のごとく、「物」の「流」れに関わる業務が発生するので、それだけ多くの人やものに関わる業界です。
中でも、新型コロナウイルスの影響は非常に大きなものでした。需要が増えすぎて、トラックや人手が不足する事態に陥ったほどです。
最近になってある程度伸びは落ち着いたものの、まだまだ盛り上がりを見せる業界です。さらに、ITの導入により生産性の大幅な向上が見込まれています。
また、すぐの実現は難しいものの、自動運転技術やドローンを利用した配達が普及すれば、さらなる発展が望めるでしょう。
電子部品業界
電子部品業界は、現在スマートフォン向け部品と自動車向け部品の2つの分野が特に好調になっています。スマートフォンに関しては、5Gの普及し始めや、よりお得なキャリアへの乗り換える人が増えたことなどが影響しています。
自動車向け部品に関しては、ハイブリット車や電気自動車、自動運転など、車の電装化が進んでいます。車の電装化には電子部品は必要不可欠であり、技術の発展に伴って、より一層需要が伸びていくと期待されています。
ドローン業界
ここ数年で台頭してきたドローンは、今後も活躍していくことが見込めます。生身では難しかったり、多額の費用が掛かったりする場所でも難なくと移動できるドローンは、撮影に最適です。さらに、物資の配達やセンサーによるデータ収集など、幅広い用途があります。
ただ、人材不足も深刻になっています。ドローンを扱うには、技術が進化し続ける中で操縦テクニックを身に着けるのはもちろん、法規制への理解も必要となります。
ドローン業界が伸びていく中で、専門的なスキルを持った人材の育成も重要になっていくでしょう。
エンタメ業界
エンタメ業界と言っても様々ですが、中でも伸び続けているのは動画ビジネスでしょう。時間や場所に縛られることなく、動画コンテンツを自由に楽しめるようになりました。YouTubeを筆頭に、サブスクビジネスのNetflixやHuluなども絶大な人気を誇ります。巣ごもり需要をきっかけに、今後も伸びが期待できる業界だといえるでしょう。
また、ゲーム業界も規模が大きくなり続けています。昔は「ゲーム=子どもがやるもの」という風潮が強かったですが、最近では古い考えとなり、多くの大人が楽しむようになりました。
また、eスポーツ市場が注目を浴びている点も考えると、より一層伸びていくことが期待されます。
特に、IT業界の伸びに注目
紹介した3つの業界のうち、IT業界については、伸びが予測されているのも関わらず、人手不足に悩まされています。IT業界は、人の豊かな生活に直結する業界です。もし、IT業界で活躍する人材になりたいと思うなら、専門学校などで知識と技術を身に着けましょう。
例えば、ITについて学べる専門学校の一つにHAL(https://www.hal.ac.jp/tokyo/course/twoyear/info_process)があります。ここは、短期間でJavaプログラム技術を身に着けることができ、ITの現場において即戦力となる人材を育成しています。勉強をしていく中で、IT系の国家試験への挑戦も可能です。
今後伸びていくとされる業界を調べ、就職に向けて進学先を選んでくださいね。